経営コンサルタントは誰でもなれますが、CPAに受かっただけでは食べれる経営コンサルタントにはなれませんし、大手コンサルティングファームに入るのも難しいと思われます。 経営コンサルタントとして必要なスキルの中には、「課題を発見する能力」「課題を解決する能力」があります。(もちろんこれだけではありませんが)
課題を発見する場面では、財務諸表を始め様々な会計情報を抽出・加工することがありますので、CPAで学んだ知識は役に立ちます。
しかし課題発見の方法としては会計データだけではありませんので、必要な知識・スキルの一部でしかありません。
また、課題解決能力は資格試験で身に付くスキルではありませんので、そこは日々の仕事を通じて自力で獲得する必要があります。
これらはもちろんどの仕事でも必要なスキルではありますが、経営コンサルタントの場合、より高度に求められるということですね。
>やはりCPAと公認会計士では実力・評価に大きな差があるんでしょうか?
日本の公認会計士はCPAを軽く見る傾向があるようですので、監査法人では肩身の狭い思いをするかもしれません。
入社当初の給与水準も低かったり、昇進や仕事の幅で制約を受けることもあるようです。
「俺たちゃ難関試験を突破してきたのに安易に会計士を名乗るんじゃねえ〜」というプライドもあるのかもしれません。(すみません、これは単なる憶測です。)
これが小規模の会計事務所であれば税理士(科目合格者含む)・会計士・CPA入り混じりですので、あまり関係はないでしょう。
また、一般企業では基本的に成果主義になってきていますので、会計に直接関係ない仕事ではどちらがどうということはなく、資格もあまり関係なくなります。
ちなみに僕は以前営業職をやっており、その時の評価は全て「数字」であり資格は一切関係ありませんでした。(当たり前ですね・・・)
ただ一般的な評価としては、公認会計士=難関、CPA=それと比較すれば易しい、というのはありますね。
海外で働くのであれば、CPAと公認会計士(英語ができることが前提)の評価は変わりません。どちらもCPAと名乗りますし。
日本企業で財務・経理の仕事をする場合は、 日本の会計基準に基づいた処理が前提ですので、CPA=日本の会計基準・会計処理方法を知らない=経理では使えないのではという見方がされる場合もあり、やはり公認会計士の評価の方が高いです。
外資系の財務・会計部門であれば本国へのレポートが要求されるため、CPAの評価は高いですが、いずれにしても日本で財務・経理の仕事をする場合はCPAに加え日本の簿記会計を学ぶなど、日米両方の会計を知っておくことが望ましいですね。
実力に関しては、CPAか公認会計士かという以前の問題として全く関係ないと思います。
もちろん、何に関しての実力かという話にもよりますが・・・。
経営コンサルタント会社の場合は、東大卒であろうと、ハーバードMBA卒であろうと、大企業の経営企画室勤務であろうと、問題解決能力の水準が低い人はバンバン落とされます。
ただ、僕も公認会計士と一緒に仕事をしたことがありますが、難関試験を突破しただけあって、総じて事務処理能力に長けテキパキと業務を効率的にこなすという印象はありますね。
USCPAとは友人としてのつきあいはありますが、仕事をしたことがないのではっきりとは言えません。
ただ難易度が低い分だけいろいろな人が合格しますから、人材のバラつきも大きいのではないかと推測しています。
>しかし転職に際しては職歴がネックになると思います。
>もし私がCPAを取っても、私のような経歴だと一堂さんの
>会社のようなところに採用されることは難しいでしょうか?
>面接でどのようなことをアピールすれば過去の失敗を
>帳消しにできますか?
経営コンサルタントになる道は無数にあり、僕の勤めているファームでも、元商社マン、元エンジニア、元経理マンなどいろいろです。
経営コンサルティングファームでは、今までの仕事の中で何をどのようにやってきたか、具体的には、「前職あるいは現職で何を変革し、会社の発展にどのような貢献をしたか」という具体的な実績があるかどうかが最大のポイントになります。
つまり、「日々問題意識を持ち、工夫し、実際に行動を起こしている」ということがまずは問われます。
もし文面通り「帳簿つけ・その他雑務、製品製造の肉体労働など」を漫然とこなしていただけでは厳しいでしょうが、ただ何事もなく日々過ごすだけという人は少ないと思います。
どんな人でも、大なり小なり何らかの改善をして、仕事が楽になるように、あるいはより効果が上がるように工夫しているはずです。
例えば、「営業日報を皆が見られるように回覧する仕組みを導入して、成功事例の共有化により、受注確率が15%向上した」とか、「書類のファイル方法をタイムフロー別から案件種類別に変更することで、必要書類へのアクセスタイムが10%向上した」とか。
あなたも改善に興味をお持ちとのことですので、小さくても何かやった経験がおありだと思います。
CPAであれば、計数面から何か問題点や仮説を発見し、提案・実行・変革したというのがさりげなく資格をアピールできますよね。
まずは履歴書審査をパスする必要がありますので、こういった点を職務経歴書や志望動機所に盛り込むことが大切です。
面接では、過去に転職した理由や転職しようとする理由を必ず聞かれますので、本当は何であろうと、キャリアアップのためだという説得力のある説明ができる必要があります。
また司法試験をあきらめた理由も聞かれると思いますので、こちらもポジティブな理由が必要です。
さらにはお父様の家業を継いで大きくすることは考えないのですかということも聞かれる可能性があり、その場合も家業の素晴らしさは認めたうえでそこではできない仕事が御社ではできる、みたいな前向きかつ高い視点の答えが求められるでしょう。
>今32歳。この秋からCPAを勉強して合格は33か34歳。
>その後は条件が悪くても経理でどこかに滑り込んで
>経験をつもうか、予備校で契約社員をやりながら
>公認会計士の資格もとったほうがいいのかも迷っています。
まず、どのような経営コンサルタントになりたいかによって道は変わってきます。
例えば事業再生やM&Aをやりたいのであれば経理の実務経験は歓迎されたりします。 ただし30代で経理職への転職というと、高度な専門知識や経験が求められますし、企業によってピンキリですが、零細企業での経理職だとキャリアになりにくい可能性がありますので、求人内容や職務内容はよく確認した方がよいでしょう。
予備校で契約社員をやりながら公認会計士の資格をとるという選択肢ですが、公認会計士はCPAと違ってある意味競争試験ですので、勉強して一定以上得点すれば必ず合格するものではありません。
公認会計士にものすごい情熱を持っているのであれば問題ないかと思いますが、実務経験として評価されにくく、いたずらに年齢を重ねる危険性があると思います。
僕だったら公認会計士ではなくMBAを狙うと思います。
同じ苦労するなら会計に偏らずオールマイティに勉強したいですからね。
でもCPAのいいところって、そんなガリガリに苦労しなくても合格でき、なのにアピール力もあることだと思いますよ。
もし僕があなたの立場なら、財務・会計という狭い範囲ではなく、小さくても自分の興味の持てる業種で経営に近いポジションの仕事(高い視点を持てる仕事)を探すと思います。
もしくは経営にこだわらず、人事コンサル・マーケティングコンサル・営業コンサルなどの何らかのコンサルタント的な仕事に滑り込んで実績を積むという方法も検討するでしょう。
そのいずれかでワンクッション置いて実力を高めてから、大手ファームへ転職する方が現実的かと思います。
もちろん、お父様の事業を引き継いで大きくするというのもチャレンジングでやりがいがあると思いますよ。
>小さな会社でCPAとしての経験(といっても英文会計の
>事務職みたいな仕事)が2〜3年ある36歳くらいの人と
>CPAと公認会計士の両方持っているけど経理、
>財務などの経験のない36歳くらいの人ではどちらが
>コンサルタント会社の評価(一堂さんの評価)が高いですか?
コンサルタント会社といっても戦略系、会計系、IT系、総研系などいろいろ区分があり、それぞれ得意領域が異なるため、応募者のバックグラウンドに対する評価は異なります。
私の属するいわゆる戦略系では職歴や資格の有無については基本的に問いません。
それよりも、問題解決能力や社会人としての成熟度が問われ、そこに資格がくっついていると一段と評価が高まるわけです。
ですので、評価は同じと言いますか、これでは評価しないということになるでしょうか。
まあ、何であれ道はいくつでも作ることができますし、可能性は絶対あります。個人コンサルタントであれば、長期的な視点で得意な領域を作ることで可能です。
ただ、資格に頼って長期的なプランを描いていないと思わぬ遠回りをすることもありますので、自分は何をしたいのか、何を目指しているのかを明確にすることがまずは大切だと思います。
いろいろ勝手なことを書いてしまいましたが、僕個人の見解ですし、言葉足らずの面もありますので、そういう見方もあるのだな、程度に捉えていただければと思います。 |