仕事術・キャリア・資産運用「できる人の戦略」を分かりやすく教える第一人者『午堂登紀雄』

   
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Q

CPA資格を取得しようと考えている26歳です。

・アメリカで働きたい。
・財務などの専門的知識をもち、経営者の意図することを適格に汲み取れる経営コンサルタントになりたい。

この二つを実現させるために、今からどのように動けばよいですか?

以下、私の経歴です。
大学卒業後、地方公務員になるはずだったが留年で流れ、システム開発会社(東京)に正社員で入社。「あなたを経営コンサルタントに育てます」ということだったが実質は派遣プログラマーの仕事だった。 悩みながら仕事を続けたものの1年半で退社。何か英語を使った仕事を、と思い職業訓練校に通いながら勉強(その間TOEIC750点取得)。
漠然と翻訳の仕事がいいのではと思い、転職活動を始めたが新卒でもなく英語力も翻訳ができるほどでもなく未経験では相手にされなかった。どうしようかと思っていた矢先、父の共同経営者が亡くなり、帰省を促される。私自身、何をやっていきたいのかもはっきりせず失業中だったので、手伝いをしながら今後の方針を立てようと思い田舎に帰省。
従業員数20名ほどのクリニックで、1ヶ月間の看護助手、3ヶ月間の窓口受付を経て、7月より事務経理の仕事(レセプト集計、給与計算、伝票起票、会計ソフトを使用しての貸借対照表・損益計算書作成、薬品・診療材料仕入など)に就く予定。
以上です。

ほんの数ヶ月の手伝いで、後は翻訳学校に通おうか、と考えていたのですが、事務長(一人で経理を担当)があと2年で定年なので、その後を引き継いでほしいと言われたので、経理の仕事をしようと決め、今年から正社員として働き始めました。
働きながら税理士の資格をとろうか、とも考えていたのですが、ここへきて、両親が見合いをさかんに進めてくるのです。結局、事務長としての仕事を私に本気でまかせたいとは思っていなかったのです。

このクリニックも、もって、あと10年。父は、大幅な改築などもせずこのままのんびりペースでやっていこうと考えているようです。
利益を今以上に上げたい、という気もありません。
私は、もっと業務を改善したい、○○したい、という目標をもった経営者とともに仕事がしたいです。

これから約1年半、経理の実務経験をつみつつ、CPA資格の勉強をします。
1年半後、CPA資格を取得した場合、この経歴のギリギリ27歳で、外資系コンサルティング会社への転職は可能でしょうか?
それとも3年ほど、ここで経験を積んだほうが確実に転職できるでしょうか?しかし、ここでの仕事内容は企業からみてどれほどのものなのか不安です。
3年ここにいるよりも、資格取得した時点で派遣でもいいから企業に就職したほうがよいのか。

最終的には上記のように、アメリカで働きたいのです。東京などのコンサルティング会社に
入るなどのワンクッションを置かないと不可能でしょうか。
もし可能なら、CPA取得後すぐにアメリカで働くためには、今から何をしたらよいでしょうか。

私のアタマで思いつく限りでは、語学力をつけること・今の職場で効率化や改善策を提案できる人になること・経理の仕事を覚えること、です。

A

おそらくあなたはすごくヤル気に満ち溢れ、でも打ち込める仕事になかなか巡り会えないで少しから回りしている、失礼ながらそんな状況かとお見受けします。

結論から申しますと、外資系コンサルティング会社への転職は十分可能だと思います。
アメリカでの仕事に関しては、申し訳ございませんが、はっきりと申し上げることはできません。
とはいえ、あなたはまだ若いので、そんなにあせらなくてよいと思いますよ。

1つの選択肢として、今の仕事をしっかりやって経験を積むことはとても大切だと思います。
20名のクリニックというとそれなりの規模だと思いますので、お父様の考えはわかりませんが、ぜひ頼み込んででも事務長を務めていただきたいと思います。
一経理担当者と事務長とは責任と仕事の範囲が全く違いますから、絶対いい経験になると思います。
もし病院や医療に興味があおりなら、病院経営コンサルティングの道も開けると思いますよ。

日本にいながらアメリカでの仕事を見つけるのは大変かと思いますが、これは丹念に求人情報にアンテナを張り続けるしかないでしょう。
日本にある外資系コンサルティング会社に入ったとしても、海外オフィスに行けるチャンスはそんなに多くないのが実情です。
一般の事業会社であれば、優秀な人材に海外実務を経験させるため、積極的に外に出すことは多いようです。

アメリカで働くことを重視されるのでしたら、選択肢の2つ目ですが、ビジネススクール(MBA)への留学をお勧めします。
そこを卒業して現地の企業に就職するのが最も確実な方法です。
もちろんお金も時間もかかりますが、教育ローンなどを使い私費で留学する人も数多くいらっしゃいますので、本当に情熱があれば十分現実的な選択肢かと思います。

それから、コンサルティング会社への転職は30代前半までは大丈夫ですので、留学されないのであればCPA取得後も実務を積みながらじっくり問題解決能力を磨いていくのをお勧めします。
もちろんぶつかってみることを止めはしませんが、印象で失礼ですが、1年半後というのは時期尚早な気が致します。

例えば「あなたのクリニックの経営課題を3つ挙げ、それぞれの課題に対しさらに3つずつ実践的でかつ効果の高い解決方法を提示してください」という質問がなされた時に、瞬時にロジカルに答えられることが要求されます。

コンサルティング会社にもよりますが、資格だけでは乗り越えられないハードルの高さがあります。

実務経験があり、問題解決能力が高く、年齢相応の成熟さがあり、それでCPAを保持していれば、極めて高く評価されるでしょう。

> 私のアタマで思いつく限りでは、語学力をつけること・今の職場で効率化や改善策を提案できる人になること・経理の仕事を覚えること、です。

とありますが、非常に的確な分析だと思いますよ。
留学を前提にしてもしなくても、まずはご指摘のことをしっかりやっていくこと。
キャリアアップというのはお金や地位だけでなく、好きなことを好きなスタイルでやっていくことでもありますから、そんなに簡単に見つかるものではありません。

自分に身に付いたスキル、これから必要なスキルを一つ一つ確認しながら進んで行ってください。